米フロリダ州にある映画館で、幼い娘を炎天下の車内に放置したとして、18歳の母親が逮捕、起訴された。
起訴されたのは、ティポラ・メリックス被告（18）。被告は7月19日、同州レイクシティの映画館で自身の子どもたちと映画を観ていた。
地元テレビ局の報道番組『Action News Jax』によると、2歳の娘が上映中に泣き止まなかったため、被告は娘を外に連れ出した。そして車に閉じ込め、映画の続きを楽しむため、被告だけ映画館に戻ったという。
複数の通報を受け、警察官が駆けつけた。窓を割って救助した際、幼児は顔色が悪く、汗をかき、泣いていたという。警察によると、当時の気温は約34℃。熱中症の危険を示す「暑さ指数」は41℃にまで達していた。
幼児は近くの病院に搬送され、治療を受けた。症状の程度は分かっていない。母親は、重大な身体的危害を伴わない児童虐待（第3級重罪）で逮捕、起訴された。
レイクシティ警察のジェラルド・バトラー署長は「署員が迅速に行動し、幼児の安全を確保しました」「炎天下の車内に子どもを放置することは許されません。幼児の無事に感謝するとともに、すべての保護者に注意を促したいです」と声明で述べた。
市民の1人は、地元テレビ局の報道番組『Action News Jax』の取材に「私も子どもを育ててきたが、我が子を1分たりとも車に放置したことはない」「こんなひどいことをするなんて信じられない」と涙ながらに語った。SNSでも「恐ろしい」「殺人に値する行為」など同様の声が上がっている。