使用ポートの設定
Fess がデフォルトで利用するポートは 8080 になります。 変更する場合は、Linux 環境であれば bin/fess.in.sh の
FESS_JAVA_OPTS="$FESS_JAVA_OPTS -Dfess.port=8080"
Windows 環境であれば bin\fess.in.bat の
set FESS_JAVA_OPTS=%FESS_JAVA_OPTS% -Dfess.port=8080
を変更します。
Windows 環境でサービス登録して使用する場合は bin\service.bat のポートも変更してください。
set FESS_PARAMS=-Dfess;-Dfess.home="%FESS_HOME%";-Dfess.es.dir="%SEARCH_ENGINE_HOME%";-Dfess.home="%FESS_HOME%";-Dfess.context.path="/";-Dfess.port=8080;-Dfess.webapp.path="%FESS_HOME%\app";-Dfess.temp.path="%FESS_HOME%\temp";-Dfess.log.name="%APP_NAME%";-Dfess.log.path="%FESS_HOME%\logs";-Dfess.log.level=warn;-Dlasta.env=web;-Dtomcat.config.path=tomcat_config.properties
使用メモリーの設定
Java ではプロセスごとに使用する最大メモリが設定されています。 Fess のウェブアプリ、クローラー、OpenSearchのそれぞれで適切な上限を指定する必要があります。
ウェブアプリのメモリー設定
fess.log にOutOfMemoryのエラーが出た場合などのときに設定を変更してください。 一般的な利用状況であれば、変更する必要はありません。
変更する場合は、環境変数 FESS_HEAP_SIZE に FESS_HEAP_SIZE=2g のように指定するか、rpmであれば /etc/sysconfig/fess でFESS_HEAP_SIZEを変更してください。
クローラーのメモリー設定
並列アクセス数が高いクロール設定などでは、使用メモリー量を増やす必要があります。 この設定は、クローラープロセス単位(スケジューラーのジョブ単位)で適用されます。
変更するには、app/web-INF/classes/fess_config.properties または /etc/fess/fess_config.properties のjvm.crawler.options で -Xmx512m の行を変更してください。
OpenSearchのメモリー設定
OpenSearchのログファイルにOutOfMemoryのエラーが出るなどの場合には、ヒープメモリーの使用量を増やしてください。 OpenSearchを稼働させるサーバーではOSのファイルシステムのキャッシュを利用するため、Javaヒープメモリーを確保しすぎるとパフォーマンスが劣化します。 ですので、十分にメモリーを空けておく必要があります。 OpenSearchのドキュメントを参照して、適切な設定をしてください。
ログの設定
ログのファイル
Fess が出力するログファイルを以下にまとめます。
Table: ログファイル一覧
ファイル名 | 内容 |
---|---|
fess.log | 管理画面や検索画面で操作した時のログが出力されます。 |
fess_crawler.log | クロール実行時のログが出力されます。 |
fess_suggest.log | サジェスト生成時のログが出力されます。 |
server_?.log | システムのログが出力されます。 |
audit.log | ログイン等の監査ログが出力されます。 |
動作に問題が発生した場合には上記のログを確認してください。
ログレベルの変更
ログを出力する内容は、管理画面の全般でログレベルの値を変更することができます。 より細かいログまわりの設定をしたい場合は、app/web-INF/classes/log4j2.xml または /etc/fess/log4j2.xml で変更することができます。 デフォルトでは WARN レベルとして出力しています。
クローラーログはデフォルトでは INFO レベルで出力しています。 ログレベルを変更する場合は、管理画面のクロールジョブの設定で、logLevel(String)メソッドで指定してください。