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技術 - はてなブログ

トピック一覧

技術

ベテランプログラマは生成AIをどう活用しているのか?そして初学者は生成AIをどう活用すべきか?

はじめに これは「フィヨルドブートキャンプ Advent Calendar 2025」の15日目の記事です。fjord-calendar.jp昨日の記事は id:unikounio さんの「【Obsidian】Thinoで思考の整理を楽しもう」と、 id:hiroblogdesu さんの「フィヨルドブートキャンプに入会して丸2年が経ったのでモチベについて語らせてください」でした。今回はメンターである僕、伊藤淳一がふだんの業務で生成AIをどんなふうに使っているのかを紹介したいと思います。 また、記…

Rails8.2ではCSRFトークンを使わずにCSRFを防げるようになりそう

RailsではCSRF攻撃を防ぐために、フォームからのリクエスト送信時に自動でトークン(Authenticity Token)を付与して検証する仕組みを持っています。この仕組みがデフォルトで有効になっているため深く考えなくてもセキュアな実装になる点は便利です。一方で、ユーザが普通にサービスを利用しているにもかかわらずトークンの検証に失敗する偽陽性も度々起こり面倒に感じている人も多いように思います。 Rails8.2以降は、そんなトークンの仕組みを使わずにCSRFを防げるようになりそうです。次のP…

Goアプリケーションのログ出力を最適化する

はじめに 全体像:どんなレイヤーに分けているか Baggageとコンテキストで「グローバルな値」を伝播する なぜ Baggage を使うのか Baggage に値を積む:WithTraceInfo Baggage から値を取り出す:SharedLogHandler slogctx.Handler:コンテキスト上の「ロガーバケット」から値を取り出す コンテキストに値を積む:WithLoggerValues slog Handler 側でバケットから値を取り出す logjson と json-ite…

【アドベントカレンダー2025】【NotebookLM × Gemini】仕様書からテスト項目書を自動生成する「専門家AI」の育て方 -ぐるなび組織間連携の事例-

皆さまこんにちは。ぐるなびで主に会員系サービスのフロントエンド開発を担当している小松です。主務はフロントエンドですが、開発部内で組織間連携分科会という活動も行っており会長も務めています。他にも肩書が増えてしまいましたが…今回はその組織間連携分科会での取り組みについてご紹介したいと思います。 この分科会は、長年、開発部の中でエンジニアとディレクター・デザイナー間などで課題となっていたコミュニケーションの認識齟齬や組織をまたいだ連携に関する課題に取り組むため発足しました。実は現存する分科会の中でも長…

Ruby Parser開発日誌 (24-1) - parse.yが生成するノードを変える ー もしくは大規模なコードの書き換えをどう進めるか

不思議なもので、ここ数年は12月になるとCRuby向けに大きめなパッチを書くことが続いています。 今年はparse.yが生成するノードを一気に置き換えるかなという気持ちになり、粛々と作業をしています。 parserの生成するノードを変更するということは、当然そのノードを扱うコンパイラ(ファイルでいうとcompile.c)も書き換える必要があります。 できればparserだけいじって生きていきたいんだけどなと思ったりもしますが、コンパイラはコンパイラでいじってみるといろいろ知らなかったことがあって…

プランナーがAIと開発してみたら、開発生産性が4倍・Issue作成時間が95%削減された話

※この記事は、2025 Speee Advent Calendar11日目の記事です。 昨日の記事はこちら こんにちは、Speeeでプランナーとしてプロダクト開発に携わっている石川澄怜です。 Speeeには新卒で入社し、今年で3年目になります。大学時代は、中世日本文学における「地獄」についてひたすら研究していました。 現在は、リフォーム検討ユーザー様とリフォーム会社様をおつなぎするマッチングサービス 「リフォスム」 のプロダクト開発を担当しています。 はじめに:プランナーによるAI開発を検討しは…

開発の手動構築を「AWS MCP Server」でサッとIaC 管理へ移行しよう

はじめに こんにちは。インフラエンジニアの鈴木です。 この記事は、株式会社asken (あすけん) Advent Calendar 2025の12/12の記事です。 今回は「開発の手動構築を、AWS MCP ServerでサッとIaC管理へ移行する」方法を紹介します。 (ここでのIaC管理とは、インフラの構築や設定を手作業ではなくコードで自動化・管理することを指します。) スピードが求められる場面では、まず開発環境を手動で素早く構築することがあります。 しかし、ステージングや本番へ進める段階で、…

2025年 俺が愛した本たち 技術書編

はじめに 「今年読んで良かった本」という記事を書こうとしている自分に、ふと気づく。また書くのか。毎年書いている。誰に頼まれたわけでもないのに、12月になると決まってこの作業を始めてしまう。習慣なのか、義務感なのか、それとも単なる自己顕示欲なのか。たぶん、全部だ。 100冊近く読んだ、と書こうとして手が止まる。この数字を出した瞬間、どこかで「すごいですね」と言われたい自分がいる。同時に、「いや、冊数なんて意味ないですから」と予防線を張りたがっている自分もいる。めんどくさい人間だ。でも正直に言えば、…

2025年版 私がAIエージェントと協働しながら集中する方法

集中できなくなった 何かがおかしい。 AIエージェントを使い始めてから、自分が壊れていくのを感じていた。以前は4〜5時間ぶっ通しで集中できた。コードを書き始めたら、気づいたら夕方になっていた。あの没入感。あの充実感。それが、完全に消えた。 30分も持たない。いや、10分だろうか。1つの作業に没頭しようとしても、すぐに別の作業に引き戻される。戻ってきたら、さっき何をしていたか忘れている。頭の中が常にざわついている。自分の脳が、自分のものではなくなっていく感覚があった。 最初は自分を責めた。集中力が…

Rails アップグレードを安全に進めるための実践ガイド

こんにちは、ザックです。フリーランスの Rails 開発者として、過去 2.5 年間アンドパッドで働いています。 アンドパッドでは、主にモノリシックアプリケーションの Rails アップグレードを担当しています。 Rails のアップグレードは、破壊的変更の早期検知、保守性の維持、将来的なコスト削減のために欠かせません。 古い挙動や monkey-patch を抱えたまま放置すると、アップグレードの難易度とリスクは急速に上がります。 そのためアンドパッドでは、変更を小さく保ち、安全に進めるための…

新卒2年目でインバウンド向け新規アプリ開発に携わった話 - 立ち上げからリリースまで

この記事は 食べログアドベントカレンダー2025 の11日目の記事です🎅🎄 こんにちは、食べログカンパニー 開発本部 インバウンド事業開発部所属の林です。昨年カカクコムに新卒入社し、今年で2年目を迎えました。 本記事では、インバウンド向け食べログアプリの新規開発プロジェクトについて、筆者の目線から経験談をお伝えします。実際のプロジェクトの進め方、苦労した点、学びになった点など、具体的なエピソードを交えながらお話しします。 目次 インバウンドアプリ開発の経緯 開発の流れ 開発序盤 開発中盤 デザイ…

バリデーションとパースの分離。Goで実装する「変更に強い」CSV 処理の設計

こんにちは。カミナシで「カミナシ 従業員」の開発を行っている nilpoona です。 業務アプリケーションを作っていると、避けて通れないのが CSV インポート機能 です。 最初は「encoding/csv で読んでループ回せば実装できる」と考えて作り始めるのですが、仕様が複雑になるにつれて、以下のような課題に直面することがあります。 バリデーションとパース処理が混在し、エラーの発生箇所が追いづらい。 「文字コードが Shift_JIS だった」など多様なエンコーディングへの対応で、ビジネスロ…

やり残していたことの答えっぽいもの

これは Kyash Advent Calendar 2025 の6日目の記事です。 年の瀬ですね。今年は おかあさんといっしょファミリーコンサート に行ってきまして、ゆういちろうおにいさんの歌唱を生で見て感動したのが印象的でした。毎朝見慣れているうたのおにいさんおねえさん、たいそうのおにいさんおねえさんですが、ステージ上の彼らは煌びやかで、感動的でした。 ステージといえば、今年は Kyash TechTalk #8 - スポットマネー開発の裏側 という、弊社主催のイベントのスピーカーとして壇上に…

Dockerが提供するDockerfileリンターを使ってみる

このエントリは はてなエンジニア Advent Calendar 2025 9日目の記事です。今日はid:ymseがお届けします。 3行まとめ HadolintのようなDockerfileリンターがDockerにも組み込まれている Hadolintのほうがルール自体は多い それぞれ一長一短ある 目次

Sipeed NanoKVM は危険か

Twitter の TL が騒がしいと思ったら NanoKVM 関連でゴタゴタ()があったらしいので私の見解をまとめます. 結論 危険と判断するには材料不足 状況整理 どうやら,いくつか記事が上がっているようなので見てみましょう.3 つピックアップしました. 記事①:中国製KVMにひっそりマイクが搭載されていることが判明、中国拠点のサーバーと通信している痕跡も|au Webポータル経済・ITニュース 記事②:中国製「NanoKVM」から隠しマイクが発見、中国のサーバーと密かに通信の可能性:格安リ…

複数プロダクトを横断して気づいた検証可能な開発の必要性

※この記事は、2025 Speee Advent Calendar10日目の記事です。 昨日の記事はこちら はじめに 不動産事業部でtoB向けプロダクト群「ツナガル」を開発している篠島(24新卒)です。ツナガルでは、査定書作成SaaSや架電代行BPOサービスなど、不動産会社の業務効率化を支える複数プロダクトを提供しています。これらのプロダクトを横断的に運用保守・改善しながら、新規プロダクトの立ち上げにも並行して取り組む。そんな複雑でおもしろい環境が、今の開発チームの特徴です。 新卒入社から1年9…

【アドベントカレンダー2025】「AIと爆速で0→1を作る」 豆苗アーキテクチャ

こんにちは。ソフトウェアエンジニアの吉村と申します。 会社ではUMAME!の開発を行っています。バックエンドからキャリアを始めていますが、モバイル、ウェブフロントエンド、クラウドインフラ、AIエージェントなど、なんでも設計/実装します。アドベントカレンダーの10日目はAI時代におけるソフトウェアアーキテクチャとの向き合い方について思考実験的な話をさせていただければと思います。どうかお手柔らかにお願いします。

unlessが読めなくなった

これはPerl Advent Calendar 2025の八日目ぐらいの記事です。 たまたまカレンダーを見たら枠が空いていたので気まぐれの思いつきで書くことにしました。 師走八日の夜十時*1の時点で今日の枠が埋まってないので飛び入り参加です。 *1:僕にしてはマァマァ夜更かし

AI自動化あそび

これは はてなエンジニア Advent Calendar 2025、10日目の記事です。 onishiアドベントカレンダー10日目でもあります。生成AIによるコーディングが大きく進化した2025年。普段は人事部長などをしているため、あまりコードを書かないのですが、ある程度自律的に開発をしてくれるAIはそういった人こそ便利に使えるのではないでしょうか。というわけで、「なるべくAIだけでどこまでできるか」をテーマにいくつか遊んだ様子をお届けします。動作環境を必要としない、ブラウザで動くゲームを題材に…

"PS5のAPUの選別落ち"? 謎のボード BC-250で遊ぶ

抱えていたいくつかの趣味プロジェクトが落ち着き、新たなおもちゃを探していたところ、BC-250というボードの存在を知る。 BC-250は暗号通貨マイニング用途で作られたコンピューターの廃棄品で、1万円台でアリエクやeBayで売られている。CPU/GPUにはPS5のAPUの選別落ちが使われていることが知られている。 普通のパソコンとは"ひと味もふた味も違う"このBC-250で何ができるか。また、ちょっと変わった使い方も追求してみたりもする記事をお送りしたい。

React Server Componentsの脆弱性 CVE-2025-55182(React2Shell)についてまとめてみた。

2025年12月3日、JavaScriptライブラリ Reactを開発するThe React Teamは、React Server Componentsに深刻な脆弱性が確認されたとして脆弱性情報を公開し、修正版への更新を案内しました。ここでは関連する情報をまとめます。 どんな脆弱性が確認されたの? React Server Function のFlightプロトコルにおいて、信頼できないデータのデシリアライズに関する脆弱性 が確認された。この脆弱性は認証不要でリモートから悪用が可能であり、リモー…

【AWS re:Invent 2025】AWSサービスを使って能動的防御を実践

はじめに カミナシの認証認可チームのmanaty(@manaty226)です。今年もラスベガスにて12月1日から12月5日まで開催されているre:Inventに参加しています。この記事では、最終日に参加した以下のワークショップセッションについて記載します。 Active defense strategies using AWS Al/ML services [REPEAT] (SEC401-R1) AIを使った能動的防御 サイバーセキュリティにおける能動的防御とは、攻撃を受ける前にその予兆を把握…

GoでGracefulに停止する定期実行ワーカー

起動してから、指定された処理を「s秒ごと」のように固定間隔で実行し続ける、というワーカー的なプログラムを考える。 何も考慮しない場合 最も原始的には以下のように time.Ticker を使ってループし続ければ良い。 type Worker struct { interval time.Duration task func(context.Context) } func NewWorker(interval time.Duration, task func(context.Context)) *…

ergo - Goのエラーライブラリを自作して1年間利用してみた振り返り

はじめに Goのエラー処理 Goのエラー処理に何かライブラリを利用していますか? この質問はGo 1.0のリリースから10年以上経つ今でも、日本のGoコミュニティでよくされる質問です。筆者(tenntenn)もよく他社の方からされます。 pkg/errorsやgolang.org/x/xerrorsがデファクトスタンダードだった頃と比べ、近年(2025年)はあまりデファクトスタンダードと呼べるライブラリが無いのが現状です。 また、言語仕様やerrorsパッケージについても徐々にアップデートされて…

相場操縦容疑で摘発された国内証券口座のっとり事案についてまとめてみた

2025年11月28日、証券口座の不正取引へ関与した容疑で不正アクセス禁止法違反と金融商品取引法違反の容疑で男二人が逮捕されました。ここでは関連する情報をまとめます。 取引記録から不審な証券口座を特定 警視庁などの合同捜査本部の捜査を受けて、逮捕されたのは中国籍の男二人(会社経営者と職業不詳)。容疑は不正アクセス禁止法違反と金融商品取引法違反(相場操縦)で、証券口座のっとりによる不正取引に関係した摘発は初めて。*1 男二人は他の人物と共謀し、2025年3月17日に不正に入手したIDなどを用いて1…

生成AIをwrapするプロダクトを作ろうとして感じた恐怖

あちきも・・・これ、すごい思う・・・ pyama.fun 2025年時点では、僕にもない。部分的に使うことはあると思うけど。 生成AIに抱かれたプロダクトを作るのが怖い 理由は単純で、自分には生成AIのモデルを自作する能力がなく、誰かの肩に乗っかるしか無いため。 生成AIを使ったコーディングそのものは、どのモデルを使っても大枠同じ。動かすだけなら、1日。プロンプトを投げるだけだから。 問題は、アウトプットの均質化が極めて難しいこと。モデルが変わるだけで、同じプロンプトでも回答が変わる・観点が変わ…

Mackerel MCPを使ってAIでISUCONを解いてみる

この記事は Mackerel Advent Calendar 2025 の6日目の記事です。5日目は id:missasan で 子育て中でも K-POP カムバ初速を観測したいので、Mackerel にメトリックを送ってみた という記事でした。 Mackerel のMCPをご存知だろうか。GitHub - mackerelio-labs/mcp-server: Local MCP (Model Context protocol) server for integrating LLMs with…

操作から意味へ ─ Haskell が変えた私のメンタルモデル

この記事は一休.com Advent Calendar 2025の 5日目の記事です。 私は毎年この時期になると Haskell に関する記事を投稿していますが、今年もまた Haskell を題材にしつつ、今回は Haskell を使うことがプログラミング中の思考にどのような影響を与えるかについて考察してみようと思います。 LLM と「言葉が思考を形づくる」という直感 LLM (Large Language Models、大規模言語モデル) は次にくる言葉を予測しているだけなのに、それが知性のよ…

Kubernetes食わず嫌いしてませんか?

本記事は 【Advent Calendar 2025】 4日目の記事です。 🌟🎄 3日目 ▶▶ 本記事 ▶▶ 5日目 🎅🎁 はじめに 対象読者 Kubernetes食わず嫌いしてませんか? まず、読めない 抽象的な単語 k8s理解への道 「多分、分かった」を積み重ねる 各リソースの役割と繋がりをざっくり理解する 主要な構成要素 クラスター構成 マニフェストが読めれば一人前 実際に触るのが一番 さいごに 参考 はじめに こんにちは。加藤です。 今年も残るところ1ヶ月となりました。2025年も色々あ…

never が好き

この記事は はてなエンジニア Advent Calendar 2025 の 4 日目の記事です. id:susisu です. TypeScript の never 型がたいへん奥ゆかしいので見ていってください. 基礎編 まずは never 型がどういったものなのかを見てみましょう. 値のない型として 例えば number 型に対しては 42, 3.14, NaN など , string 型に対しては "", "Hello" などのように, 一般的な型にはその型が付けられる値が存在します. 一方で…

AIの真価を引き出す暗黙知のコンテキスト化手法

はじめに 対象読者 課題 解決案 実践:コンテキスト作成のフロー Step 1: Notion AIによる「叩き台」作成 Step 2: チームディスカッションと録画、Gemini処理 Step 3: GitHubでのチームレビューと品質担保 Step 4: AIエージェントでの活用 Geminiでの動画処理の工夫 Geminiプロンプトの設計 メイン処理定義 出力フォーマット定義 実行方法 コストと効率性 今後の展望:ドキュメントの自動更新 まとめ はじめに この記事はenechain Adv…

JSONにケツカンマを求めるのは間違っているだろうか

間違っています。JSONは仕様が簡潔で融通が利かないところがメリットであり、ケツカンマやコメントを許容しないこともそれに一役買っています。ケツカンマやコメントが欲しければYAMLを使いましょう。YAMLはJSONのスーパーセットなので、JSONにケツカンマやコメントをつければYAMLとして読むことは出来ます。 JSONとYAMLにはそれぞれに良さがあり、それぞれの良さを他方に求めると、その価値を毀損します。言ってしまえば、JSONはシンプルでありYAMLはイージーなのです。 参考: Simple…

評価スコアが低かった開発アイテムをロードマップに載せるまでの道のり

tebiki現場分析のPdMのこみやまです。 Tebikiに興味を持ってくださっているPdM職はじめ開発職の皆さんに、優先順位付けや試行錯誤の状況、また社歴やPdM歴が浅くても、考えたことを実践する機会を得られるということが伝われば幸いです。 背景と課題: プロダクトの状況 開発アイテムの優先順位付けの方法 解決すべき課題 取り組み: ビジネス指標への影響をヒアリング 解像度を高めて認識合わせする まとめと展望: 案内: 補足: 自己紹介: こみやま 2024年11月入社。夫と 2歳半の息子と3…

1年カンファレンスを見張ってプロポーザル登壇10倍にした登壇文化形成

こんにちは、技術広報の @ShuzoN__ です。 今回は「1年カンファレンスを見張ってCfP 登壇10倍にした登壇文化形成」について書きます。と、言っても登壇者が1->10人 になった程度なのですが、思っていたよりも遠い道のりでした。 CARTAの場合は200人弱のエンジニアがいるため、ちょっとやそっとの施策や声がけでは全体に与える影響は大変小さく、少しずつ変化を生むだけでも地道さが必要でした。そこで2025年の1年で向き合っていたことについてお話していきます。 tl;dr 重要なのは以下の3…

OSCP+の受験で得た知見をSOCの運用に還元する

はじめに こんにちは、情報セキュリティ部SOCブロックの大山です。普段はSOC業務、いわゆる「守る側」の業務を担当しています。攻撃者視点の理解をより深めることで、検知の質や対応手順の説得力を高めることを目的に、OffSec社が提供する「OSCP+」および「OSCP」を受講し、それぞれ資格試験に合格しました。 本記事では、同じブロックの兵藤と共同で受講から合格までの流れや学び、実務への還元ポイントをまとめて紹介します。 目次 はじめに 目次 背景・課題 OSCPについて 試験形式(OSCP+) O…

「要件が決まらない」と嘆くのをやめて、企画と一緒に「業務」を作りに行こう

この記事は 食べログ Advent Calendar 2025 の3日目の記事です🎅🎄 「要件定義書、確認しました。これじゃ作れません」 「え、なんとかこのまま進められない?」 エンジニアなら一度は経験したことがあるであろう、この不毛なやり取り。 かつての私も、「要件を決めるのは企画の仕事、それを作るのがエンジニアの仕事」と明確に線を引き、ボールを投げ合っているだけの時期がありました。 こんにちは、食べログカンパニー飲食店プロダクト開発部予約業務基盤チームの @redpine です。 この記事は…

「この施策の目的とKPIは?」という問い掛け

たとえば、会議中とかSlackのやりとりで出た、こんなひとこと。 「これをする“目的”と“KPI”は?」 さっきまですぐにアクションに移すべきことを話していたはずが、「目的とKPI」が決まるまで実行することはできなくなり、「なぜやるのか、どう計測するのか」を決めるための会話に時間がとられ、すべてが停滞している。 翌週、やっと目的の話がまとまってきたと思ったら「その目的であれば別の方法が良いのではないか」という話になり、なんのアクションを実行することもできないまま1、2ヶ月が過ぎ、そのうち「検討し…

DMARCをなめてました

この記事は、弁護士ドットコム Advent Calendar 2025 の 3 日目の記事です。 クラウドサイン SRE チームの進藤です。 「メール送信者のガイドライン」の改訂を機に「DMARCをなめるな」が公開されてから約 2 年が経過しましたが、ついにクラウドサインがサービスで利用する cloudsign.jp の DMARC ポリシーを quarantine に変更できました。 そこで本記事では、DMARC ポリシーを none から quarantine に変更するまでの流れを説明した…

AI で再注目された技術やツールたち

これは はてなエンジニア Advent Calendar 2025 2 日目の記事です。 年の瀬なので振り返りたくなる季節ですね。 今年も AI の話題が非常に多く、コーディングエージェントの普及を始めいろんな変化がありました。新しいモデル、高まる精度、飛び交うビッグマネー、跳ね回る驚き達。そういう景気の良い話はさておき、既存の技術が新しい文脈で再注目されたり、思わぬ用途で広く使われるようになったりすることも起きています。 今日はそんな「以前から存在していたけど AI によって新しい価値を見出さ…

goroutineを作ってみる。Rustで

この記事はエムスリー Advent Calendar 2025 2日目 兼 マネジメントチームブログリレー9日目の記事です。 こんにちは、エンジニアリンググループ General Manager 兼 基盤チームリーダーの横本(@yokomotod)です。 今回はgoroutineについての自由研究です。 「軽量」「何万個も作れる」「並行処理が簡単に書ける」...そんなgoroutineの裏側はどうなっているんでしょうか。 なぜOSスレッドより「軽い」の? グリーンスレッドとは違うの? なぜパフォ…

Goroutineよりも高級で、Async/Awaitほど世界を分断しない、Oxという選択肢

他の言語の非同期プリミティブと比べてもOxかなり良いな〜という記事です。 先日Ox v1.0.0がリリースされた。Oxはプログラミング言語Scalaの非同期処理ライブラリで、Java 21から搭載されたVirtual Threadの機能を活用して、非同期処理のための道具を使いやすい形で提供してくれる。 github.com 今回ついに1系がリリースされたので、改めてOxを紹介し、他の言語における非同期処理プリミティブと何が違うのか、どう便利なのかを紹介していければと思う。OxはScalaのライブ…

なぜ AWS 移設をするのか

ヘンリーで SRE をやっている id:nabeop です。 これは株式会社ヘンリー Advent Calendar 2025 (シーズン1) の2日目の記事です。昨日は VPoP (VP of product) の縣 (id:agtn / @agatan) による事業戦略は技術戦略に影響を与えるが、技術戦略もまた事業戦略に影響を与えるべきでした。 今年の SRE チームの大きなトピックとしてクラウド基盤を Google Cloud から AWS に移設するプロジェクトが進んでいます。プロジェク…

『リファクタリングは余裕ができたら』を卒業した話 〜ロードマップと歩むコード改善〜

この記事はANDPAD Advent Calendar 2025の 2 日目の記事です。 メリークリスマス🎄 バックエンドエンジニアの武山 (bushiyama) です。 去年に引き続き、ANDPAD請求管理のバックエンドを担当しています。 多くの開発現場で聞かれる「余裕ができたらやろう」。 しかし、ロードマップは常に詰まっており、その「余裕」は永遠に来ないのでは? その考え方を「卒業」し、今年1年かけて実践してきました。 ロードマップ(機能開発)という「攻め」と、 リファクタリングという「守り…

事業戦略は技術戦略に影響を与えるが、技術戦略もまた事業戦略に影響を与えるべき

こんにちは。ヘンリーで VPoP (VP of product) をしている agatan です。 2025年の10月から、これまでのエンジニアとしての役割に加え、VP of product & 製品部門長という役割を担うことになりました。 これまではテックリードやアーキテクトなど、エンジニアとして、ヘンリーの複雑で巨大なドメイン(レセコン・電子カルテ)に技術面からアプローチしてきました。 VPoPという立場になり、プロダクトと事業をより俯瞰して見る中で、自分の中にあった「ある種の先入観」に気づ…

「きのこカンファレンス in 関西」に参加し、人生について話してきました

2025/07/26(土)に開催された「きのこカンファレンス in 関西」に参加してきました!というこれを書いている今は12/1なので、4ヶ月遅れの参加レポートです!遅くなってすみません!【非公式】きのこカンファレンス in 関西 - connpass「エンジニアがこの先生きのこるためのカンファレンス」略して「きのこカンファレンス」の関西版、非公式だけど公認という位置づけですね。元エンジニアとしてサバイブしてきた話をさせてもらいました。参加したきっかけは、主催者の id:luccafort さん…

OCR技術の変遷と日本語対応モデルの性能検証

こんにちは、バクラク事業部AI・機械学習部の飯田 (@frkake) です。 こちらはLayerXアドベントカレンダー1日目の記事です。初日は @izumin5210 さんの記事との二本立てです。 最近、DeepSeek-OCRの登場など、OCR界隈がにわかに活気づいていますね。LLMやVLMの進化に伴い、OCRも単なる「文字起こし」から「構造の読み取り」、さらには「内容の理解」へと進化しているのを感じます。 そこで本記事では、改めてOCR技術の変遷を振り返りつつ、各モデルを自作のサンプルデータ…

NotebookLMを使いながら本を読む時にやってみてよかったこと

はじめに こんにちは。バックエンドエンジニアの齋藤です。 今回は、個人の学習としてNotebookLMを使って書籍を読む時にやってみてよかったことについてご紹介します。 この記事は、株式会社asken (あすけん) Advent Calendar 2025 の1日目の記事です。 NotebookLMとは NotebookLMとは、GoogleのGeminiを使った情報整理・リサーチアシスタントツールです。pdfやWebサイトなどをアップロードすると、その情報を整理・分析してくれます。 noteb…

普段使いできる保護レイヤー「restricted shell」の紹介

これは はてなエンジニア Advent Calendar 2025 1日目の記事です。 はてなでフロントエンドエキスパートをしている id:mizdra です。普段は JavaScript を書いてて、趣味で色々なツールを作ってます。 ところで最近、npmjs.com へのサプライチェーン攻撃が話題ですね。以前から npmjs.com ではサプライチェーン攻撃が発生していましたが、今年は規模が大きいものが頻繁に発生しています。 Active Supply Chain Attack: npm Ph…