米フロリダ州オーランドの「ウォルト・ディズニー・ワールド・リゾート(WDW)」にある人気アトラクション「イッツ・ア・スモールワールド」の待ち列で7月1日(現地時間)、来園客が所持していたモバイルバッテリーが発火するぼやがあった。
この影響でアトラクションが一時閉鎖される事態となったものの、キャストによる迅速な対応により、幸いにもけが人は出なかった。
現場が一時騒然するも、同日中に営業を再開
TikTokに投稿された現場の映像には、消化剤による白い煙が乗り場に立ち込める中、来場者が避難する様子が映し出されている。
周囲からは「何が燃えたんだろう」「誰かが何かを落としたのかな」といった困惑する声も記録されており、現場の混乱ぶりがうかがえる。
FOX ニュースの報道によると、ぼやの原因は来園者が所有していたモバイルバッテリーの発火であった。
ディズニーの従業員(キャスト)は直ちにアトラクションを停止し、消火器を使って火を消し止めた。地元の消防隊が到着する前に鎮火し、同日中に営業を再開したとディズニーの広報担当者は説明している。
居合わせた来園者、キャストを称賛「素晴らしい仕事ぶりだった」
テキサス州キルゴアから家族や友人と訪れていたケイト・ブラッグスさんは、当時の様子を次のように語った。
ブラッグスさんらがアトラクションのボートに乗り込み、出発を待っていたところ、前のボートに乗っていた人たちが突然立ち上がったことで火災に気づいたという。
「私たちが席に座った直後、前の人たちが急に立ち上がったんです。そして小さな火と煙が見えました。みんな左右へ散っていきました。待ち列の方へ戻る人もいれば、出口へ向かう人もいました」
ブラッグスさんによると、火災自体はそれほど大きなものではなく、キャストの落ち着いた対応によって事なきを得たとのことだ。
「キャストたちは本当に落ち着いていて、冷静に対応していました。素晴らしい仕事ぶりでした」
急増するモバイルバッテリーによる発火トラブル
充電することで繰り返し使用できるリチウムイオン電池は、モバイルバッテリーをはじめ様々な製品に使用されている。利便性が高い一方で、モバイルバッテリーによる火災報告も年々増加している。
総務省消防庁によると、2025年にリチウムイオン電池等から出火した火災件数は、日本国内で1297件に上った。そのうちモバイルバッテリーによる出火件数は482件で、前年の290件と比べて約7割も増加している。
独立行政法人国民生活センターは、モバイルバッテリーの火災防止策として以下のポイントを挙げ、注意を呼びかけている。
・熱さや異臭など異常を感じたら、直ちに使用を中止する
・電池に膨張が見られたら使用を控え、交換または適切に廃棄する
・充電器の定格出力を確認し、接続するスマートフォンやモバイルバッテリーなどの仕様に応じて適切な充電器を使う
・放熱が妨げられる環境下で使用すると高温になる可能性がある。そのため、使用中や充電中は発熱することを認識し、熱がこもる環境に置かないように心がける
・製造・販売元や型式が明示されていない商品や、仕様が不明確な商品を購入するのは避ける
