投稿主は、テキサスに住むブルックさん。約70万回再生された動画には、職場のデスクで泣いているブルックさんの姿が映っています。
ブルックさんは、涙の理由をこう説明しました。
「仕事中、我が子が生後初めてお座りする瞬間をモニター越しに見ました」
「働くママって想像してたよりもすごく大変。我が子の成長の瞬間に立ち会えないのが本当に辛いです」
アメリカでは「Family and Medical Leave Act(家族医療休暇法)」に基づき、無給の育児休暇が12週間保証されています。
ただし、会社の規模や勤続年数に関する条件があり、子どもとの時間を確保するか、出産後の職場復帰を急ぐか、親たちは判断を迫られているといいます。

アメリカのシンクタンク「ピュー研究所」の2019年の報告によると、アメリカは「41カ国中、新生児の親に対して有給休暇を義務付けていない唯一の国」です。
同報告ではさらに、アメリカでフルタイムまたはパートタイムで働く母親の割合は、過去50年間で51%から72%に増加し、現在、ふたり親世帯のほぼ半数がフルタイムの共働き世帯だといいます。
アメリカ国立衛生研究所の報告によると、平均的に、新生児の母親は出産後10週間で職場復帰しており、より長い休暇を取るのは「経済的に余裕のある家庭」に限られています。

動画には、ブルックさんへの励ましや理解の言葉が寄せられました。
💬「大きな問題であり、このことについて声を上げている人が増えたのはいいことだと思う」
💬「大変だよね。他の先進国ではバランスを取っているのに、私たちの国は家族へのサポートがあまりない気がする」
💬「“産むか・産まないか”については口出してくるのに、出産後の母へのサポートはしないなんておかしい」
これは母親だけの問題ではなく、すべての親にとって厳しい状況であるという指摘もありました。
💬「父親も赤ちゃんの初めての瞬間を見たいと思っているし、同じ問題に悩まされている」

この記事は英語から翻訳・編集しました。翻訳:岡崎駿佑