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Guide To AGPL
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Guide to AGPL 奥野 幹也 @nippondanji mikiya (dot) okuno (at) gmail (dot) com The very best license for SaaS and modern web app...
自己紹介 <ul><li>今日は個人として来ています。 </li><ul><li>http://nippondanji.blogspot.com/
http://www.google.com/profiles/mikiya.okuno </li></ul><li>現職はMySQLサポートエンジニア。 </li><ul><li>2000年にサン・マイクロシステムズ入社
2007年にMySQL KKへ転職
気付くとまたサン・マイクロシステムズに
オラクル・コーポレーションに・・・ </li></ul></ul>
免責事項 <ul><li>本プレゼンテーションにおいて示されている見解は、私自身の見解であって、サン・マイクロシステムズおよびオラクルの見解を必ずしも反映したものではありません。ご了承ください。 </li></ul>
基本: GPLとは？ <ul><li>General Public License
リチャード・ストールマン氏により考案されたソフトウェアライセンス </li><ul><li>1989年
バージョン1〜3
世界で最も用いられているオープンソースライセンス
フリーソフトウェアを実現するために考えられた。 </li></ul><li>現在の著作権法の上に立脚
バリエーション </li><ul><li>GPL
LGPL
AGPL new! </li></ul></ul>
フリーソフトウェア <ul><li>ユーザーの「自由」が保証された
ソフトウェアのこと
自由とは </li><ul><li>自由0：プログラムを任意の目的の
ために実行する自由。
自由1：プログラムが動作する仕組みを研究し、自分のニーズに合わせて書き換える自由。
自由2：隣人を助けるためにコピーを再頒布する自由。
自由3：プログラムを改良し、改良点を公開して、コミュニティ全体の利益を図る自由。 </li></ul></ul>
ソフトウェアの自由とは <ul><li>実行・コピー・再配布に制限があってはならない。 </li><ul><li>コピーが手軽にできるのはコンピュータの性質。 </li></ul><li>ブラックボックスであってはいけない！！ </li><ul...
勝手に情報を送信していないか？ </li></ul><li>ユーザーのデータはユーザーのもの </li><ul><li>ファイルのフォーマットがどのようなものかを知るにはソースコードが必要
いつでも自由にデータへアクセス </li></ul></ul><li>メンテナが居なくなってもソースコードがあれば何とかなる！ </li></ul>
Copyleft <ul><li>リチャード・ストールマン氏の偉大な発明。
Copyright <===> Copyleft </li><ul><li>left = ひだり
left = 放棄 </li></ul><li>著作権法に立脚しながらも、著作権法を無効化するためのライセンス形態。 </li><ul><li>ユーザーに完全な自由を認める
再配布物（派生物や2次利用した作品）のライセンスを同じものにすることを要求。 </li><ul><li>Copyleftが継続／拡大 </li></ul></ul></ul>
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SugarCRM勉強会#009にて発表したスライドです。

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  1. 1. Guide to AGPL 奥野 幹也 @nippondanji mikiya (dot) okuno (at) gmail (dot) com The very best license for SaaS and modern web applications 漢のオープンソースライセンス道場
  2. 2. 自己紹介 <ul><li>今日は個人として来ています。 </li><ul><li>http://nippondanji.blogspot.com/
  3. 3. http://www.google.com/profiles/mikiya.okuno </li></ul><li>現職はMySQLサポートエンジニア。 </li><ul><li>2000年にサン・マイクロシステムズ入社
  4. 4. 2007年にMySQL KKへ転職
  5. 5. 気付くとまたサン・マイクロシステムズに
  6. 6. オラクル・コーポレーションに・・・ </li></ul></ul>
  7. 7. 免責事項 <ul><li>本プレゼンテーションにおいて示されている見解は、私自身の見解であって、サン・マイクロシステムズおよびオラクルの見解を必ずしも反映したものではありません。ご了承ください。 </li></ul>
  8. 8. 基本: GPLとは？ <ul><li>General Public License
  9. 9. リチャード・ストールマン氏により考案されたソフトウェアライセンス </li><ul><li>1989年
  10. 10. バージョン1〜3
  11. 11. 世界で最も用いられているオープンソースライセンス
  12. 12. フリーソフトウェアを実現するために考えられた。 </li></ul><li>現在の著作権法の上に立脚
  13. 13. バリエーション </li><ul><li>GPL
  14. 14. LGPL
  15. 15. AGPL new! </li></ul></ul>
  16. 16. フリーソフトウェア <ul><li>ユーザーの「自由」が保証された
  17. 17. ソフトウェアのこと
  18. 18. 自由とは </li><ul><li>自由0：プログラムを任意の目的の
  19. 19. ために実行する自由。
  20. 20. 自由1：プログラムが動作する仕組みを研究し、自分のニーズに合わせて書き換える自由。
  21. 21. 自由2：隣人を助けるためにコピーを再頒布する自由。
  22. 22. 自由3：プログラムを改良し、改良点を公開して、コミュニティ全体の利益を図る自由。 </li></ul></ul>
  23. 23. ソフトウェアの自由とは <ul><li>実行・コピー・再配布に制限があってはならない。 </li><ul><li>コピーが手軽にできるのはコンピュータの性質。 </li></ul><li>ブラックボックスであってはいけない！！ </li><ul><li>ユーザーはプログラムの動作を知る権利がある。 </li><ul><li>バックドアが仕掛けられていないか？
  24. 24. 勝手に情報を送信していないか？ </li></ul><li>ユーザーのデータはユーザーのもの </li><ul><li>ファイルのフォーマットがどのようなものかを知るにはソースコードが必要
  25. 25. いつでも自由にデータへアクセス </li></ul></ul><li>メンテナが居なくなってもソースコードがあれば何とかなる！ </li></ul>
  26. 26. Copyleft <ul><li>リチャード・ストールマン氏の偉大な発明。
  27. 27. Copyright <===> Copyleft </li><ul><li>left = ひだり
  28. 28. left = 放棄 </li></ul><li>著作権法に立脚しながらも、著作権法を無効化するためのライセンス形態。 </li><ul><li>ユーザーに完全な自由を認める
  29. 29. 再配布物（派生物や2次利用した作品）のライセンスを同じものにすることを要求。 </li><ul><li>Copyleftが継続／拡大 </li></ul></ul></ul>
  30. 30. GPLの適用範囲 <ul><li>ライセンスをGPLにする必要がある場合 </li><ul><li>GPLのソフトウェアを改造してまたはそのまま再配布
  31. 31. GPLのソフトウェアを利用したソフトウェアを再配布 </li><ul><li>GPLのライブラリをリンク
  32. 32. GPLのソースコードを拝借
  33. 33. プロセス間通信でGPLのプログラムと協調動作。（グレーゾーン中のグレーゾーン！） </li></ul></ul><li>ライセンスをGPLにする必要がない場合 </li><ul><li>ネットワーク経由でGPLのプログラムと協調動作。
  34. 34. 単独で利用するプロセスとしてバンドル
  35. 35. GPLのOS上で動作する
  36. 36. GPLのシステムライブラリを利用する </li></ul></ul>
  37. 37. GPLの適用範囲 ネットワーク経由でアクセス 利用＝自由 社内 クライアント ソフトウェア GPL 不適用 GPL ソフトウェア 再配布 派生物 作成 Webアプリ 作成 GPL 適用 GPL 不適用 他のユーザ が利用
  38. 38. Copyleft vs Permissive <ul><li>極力ユーザーの制限を求めないライセンス形態
  39. 39. ライセンスの変更も自由！！
  40. 40. どちらが真の自由なライセンスなのか・・・ </li></ul>Copyleft Permissive ユーザー（プログラムを実行する人）にとって最大の自由が永久に保証される。 開発者にとって自由。プロプラエタリソフトウェアへの利用も可能。
  41. 41. LGPL <ul><li>Lesser General Public License </li><ul><li>元々はLibrary General Public Licenseだった
  42. 42. GNUの哲学によりLesserへ改名
  43. 43. 日本語訳は劣等一般公衆使用許諾書 </li></ul><li>GPLv2より導入
  44. 44. GPLよりもゆるいCopyleft </li><ul><li>リンクする場合にはCopyleftは適用されない
  45. 45. 改造して再配布する場合はライセンスを同じに </li></ul></ul>
  46. 46. Copyleftの穴 <ul><li>再配布が伴わなければCopyleftは適用されない。
  47. 47. Webアプリケーションの台頭 </li><ul><li>ソフトウェアの再配布不要！！
  48. 48. ユーザーにとってプログラムがふたたびブラックボックスに・・・ </li><ul><li>内部で何が行われているかは一切不明
  49. 49. データへ常にアクセスできるという保証はない
  50. 50. データのインポートはできてもエクスポートに対応していない場合も。 </li></ul></ul><li>Copyleftの危機！！ </li></ul>
  51. 51. AGPL!! <ul><li>Affero General Public License </li><ul><li>Affero Inc.が提唱
  52. 52. 後にGNUのライセンスに </li></ul><li>ASPループホールを閉じろ！！ </li><ul><li>ネットワーク経由でアクセスしたユーザーに対して、ソースコードを公開せよ。 </li></ul><li>現時点では最強のCopyleft </li><ul><li>Permissive < LGPL < GPL < AGPL </li></ul></ul>
  53. 53. History of GPL <ul><li>GPLv1 </li><ul><li>最初のGeneral Public License
  54. 54. 各プログラムに限定されていたので、同じライセンスであっても互換性なし </li></ul><li>GPLv2 </li><ul><li>自由しからずんば死！
  55. 55. LGPL導入 </li></ul><li>GPLv3 </li><ul><li>ソフトウェア特許、DRMに関する記述
  56. 56. AGPL導入 </li></ul></ul>
  57. 57. AGPLの適用範囲 ネットワーク経由でアクセス 利用＝自由 社内 クライアント ソフトウェア GPL ソフトウェア 再配布 派生物 作成 Webアプリ 作成 AGPL 適用 AGPL 不適用 他のユーザ が利用 AGPL 適用 AGPL 不適用
  58. 58. SugarCRMのモジュール ソースコードを ユーザーへ公開 モジュール SugarCRM (AGPLv3) AGPL 適用 ユーザー
  59. 59. MongoDBの場合 MongoDBを改造したら 改造版のソースコード公開 Webアプリ MongoDB (AGPLv3) ドライバ (AL v2.0) AGPL 不適用 AGPL 適用 ユーザー
  60. 60. AGPLのバージョンと互換性 <ul><li>AGPLv1 </li><ul><li>Affero Inc.が作成
  61. 61. GPLv2をベースにして作成
  62. 62. 一切の互換性なし </li><ul><li>AGPLv1以外のソフトウェアをリンク不可
  63. 63. GPLv2すらも互換性なし </li></ul></ul><li>AGPLv3 </li><ul><li>FSFにより作成
  64. 64. GPLv3と互換性あり
  65. 65. GPLv3のソフトウェアおよびGPLv3互換のライセンスのソフトウェアをリンク可能 </li></ul></ul>
  66. 66. GPLv3と互換性のあるライセンス <ul><li>MIT License
  67. 67. 3BSD License
  68. 68. Expat License
  69. 69. X11 License
  70. 70. Apache License 2.0
  71. 71. Artistic License
  72. 72. OpenLDAP License
  73. 73. Ruby License
  74. 74. など </li></ul>
  75. 75. GPLv3と互換性がないライセンス <ul><li>GPLv2, GPLv1
  76. 76. Mozilla Public License
  77. 77. Common Development and Distribution License
  78. 78. OpenSSL License
  79. 79. Q Public License
  80. 80. など </li></ul>See also: http://en.wikipedia.org/wiki/List_of_FSF_approved_software_licences
  81. 81. デュアルライセンス <ul><li>Copyright所持者がひとつのソフトウェアに複数のライセンスを適用する行為。 </li><ul><li>他のCopyleftライセンスを用いていない場合だけ可能 </li></ul><li>用途 </li><ul><li>プロプラエタリソフトウェアベンダーに対するOEM
  82. 82. 有償高機能版 </li></ul><li>例）SugarCRM、MySQL、Qt、Asterisk、Berkeley DB </li></ul>
  83. 83. フリーソフトウェアへの貢献 <ul><li>FSF Associate Membership </li><ul><li>http://www.fsf.org/associate/
  84. 84. 月額10ドルの会費 </li><ul><li>Paypalで支払い可能 </li></ul><li>会員特典 </li><ul><li>FSFサイトのメンバーエリアへアクセス可能
  85. 85. メーリングリストへの参加
  86. 86. LibrePlanet Conferenceへの入場無料
  87. 87. FSFグッズが20% OFF!! </li></ul></ul><li>License your software under GPL!! </li></ul>
  88. 88. Questions <ul><li>Q1: To Do, NOT To Do （やってよい事/やってはいけない事） </li><ul><li>Do NOT!! </li><ul><li>AGPLソフトウェアを利用していることを秘密にする </li></ul><li>Do ;) </li><ul><li>AGPLの遵守
  89. 89. ネットワークアクセスがある場合はソースコードをAGPLv3で公開 </li></ul></ul><li>Q2: グレーゾーン（やっていいの？だめなの？） </li><ul><li>グレーゾーンなし！ </li></ul></ul>
  90. 90. Questions - つづき <ul><li>Q3: Ext JS を SaaS型のシステムで使った場合、Basic認証かけなければ、JSファイルは外からみれる状態だと思うのですが、それで、ソース公開していることになりますか？ただし JavaやPHPなどのサーバーサイドのプログラムはID, PW認証をします </li><ul><li>きちんとダウンロード先の明示をしたほうがいい。 </li></ul></ul>
  91. 91. Questions - つづき <ul><li>Q4: 受託開発で、GPLv3 のソフトを改変したものを顧客に納入する場合のなのですが、契約書上で、著作権まわりの取扱についての記載方法ベストプラクティスがありましたらお願い致します。（納入するシステムは顧客企業で社内システムとして使われるという想定で... ） </li><ul><li>改変部分の著作者＝自分
  92. 92. 改変部分のライセンス=GPLv3 </li></ul></ul>
  93. 93. Questions - つづき <ul><li>Q5: 汎用性の高い部分->請負でオープン、個別性が高い部分->受託(or 常駐)でクローズ、というのはOK? </li><ul><li>頒布がなければライセンスの変更はなし！
  94. 94. 頒布があれば問答無用でCopyleft！ </li></ul><li>Q6: 社内利用のみ(改変あり)でも、Affero条項にひっかかりますか? (Sugarを外部サーバにホストするケースとか) </li><ul><li>No
  95. 95. Affero条項が求めるのは通信相手へのソースコード開示のみ。社内関係者が相手なら無問題。 </li></ul></ul>
  96. 96. Questions - つづき <ul><li>Q7: 追加モジュールをApache Licenseで作成し、無償版と商用版の両方で使うのはアリ? </li><ul><li>Of course!! </li><ul><li>ただしApache License 2.0に限る。 </li></ul><li>モジュールの著作権者はあなたです。 </li></ul><li>Q8: 一体どこからがプログラム? (どこまでを、設定ファイルあるいはコンテンツ扱いできるか) </li><ul><li>ソースコード＝改変を加えるに当 たって好ましいと考えられる形式 ≒ 実行バイナリを生成するのに必要なファイルすべて。
  97. 97. 設定ファイルはソースコードではない。 </li></ul></ul>
  98. 98. 宣伝！！ <ul><li>新書籍「エキスパートのための MySQL［運用＋管理］トラブルシューティングガイド」 </li><ul><li>6月12日発売予定!!
  99. 99. 様々な角度からMySQLのトラブルを解析するのに役立つ書籍です。ぜひ安心なDBA生活のお供に一冊どうぞ。 </li></ul><li>Contents </li><ul><li>第一章： MySQL の概要
  100. 100. 第二章：開発時における問題
  101. 101. 第三章： MySQL の状態を見る。
  102. 102. 第四章： DTrace
  103. 103. 第五章：運用中に起きる諸問題。
  104. 104. 第六章：堅牢な運用を実現するために
  105. 105. 第七章：ソースコードのビルド </li></ul></ul>
  106. 106. Q&A

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