34年ぶりの続編『名作ドラマ』現時点では「名前がない」キャスティングに疑問

フジテレビが名作ドラマ「101回目のプロポーズ」の続編となる「102回目のプロポーズ」の制作を発表した。34年ぶりの続編となる本作は、地上波放送とFODでの独占配信が予定されている。浅野温子と武田鉄矢の名演で多くの視聴者の心を掴んだ名作の続編に、期待と共に不安の声も上がっている。
今回の続編企画は、鈴木おさむ氏が放送作家・脚本家を引退する前から熱望していたものだという。
続編となる「102回目のプロポーズ」では、矢吹薫(浅野温子)と星野達郎(武田鉄矢)の娘・星野光が物語の中心となる。光役を演じるのは唐田えりか。母と同じくチェリストの道を歩む光が、霜降り明星のせいや演じる太陽と、伊藤健太郎演じる音という2人の男性の間で揺れ動く姿が描かれる。また、武田も父親役で続投することが明らかになっている。
しかし、この続編発表には懸念の声も少なくない。34年という長い時間を経ての続編は、「101回~」ファンの期待に応えられるのかという不安がつきまとう。特に、「101回~」の魅力であった浅野温子と武田鉄矢のような絶妙な掛け合いがどこまで再現されるのか、新キャストとの化学反応は生まれるのかといった点が注目される。
また、キャスティングについても議論を呼んでいる。唐田については過去のスキャンダルのイメージがいまだ拭いきれていないこともあり、視聴者からの反応は分かれている。さらに、せいやと伊藤という組み合わせについて、「101回~」の雰囲気を引き継げるかどうか、加えて現時点でキャスティングに浅野の名前がないことにも疑問視する声がある。
「101回目のプロポーズ」は放送当時、社会現象となるほどの人気を博した。その魅力を現代に蘇らせることができるのか、また新たな視聴者層を獲得できるのかが本作の成功を左右するだろう。34年前のドラマの世界観を現代にどう溶け込ませるのか、鈴木おさむ氏の手腕が問われる。
名作の続編は常に原作超えの壁に直面する。「102回目のプロポーズ」が名作の記憶を汚すことなく、新たな感動を生み出せるかどうか、放送開始まで期待と不安が入り混じる状況が続きそうだとアサ芸プラスは報じている。
編集者:いまトピ編集部