カーライフに関する情報を発信するWebメディア「カルモマガジン」を運営するナイル(東京都品川区)は、「猛暑と車両トラブルに関する調査レポート」を8月12日に公開しました。夏の厳しい環境下で安全に車を利用するための情報を提供する目的で作成されたものです。
プレスリリースをもとに、調査の概要を紹介します。

「猛暑」が車両トラブルの間接的な要因になりうる
調査は、車を所有する全国の男女2781人を対象としたアンケートの形で行われました。
レポートの中では、猛暑によって「タイヤのパンク・バースト」や「バッテリー上がり」が起こりやすくなるなど、車両トラブルを間接的に引き起こす要因になることを示しています。
アンケートで「猛暑が車両トラブルを引き起こす可能性があるのを知っていますか」との質問に「知っている」と答えた人は63.0%でした。
そのうち「暑さによる車のトラブル対策をしていますか」との質問に「している」と答えた人は40.1%、「していない」と答えた人は59.9%という結果に。猛暑によって車両トラブルが起きる可能性があることを知っている人の中でも、暑さ対策をしている人は4割に留まっているということになります。
対策をしていない、という人からは「猛暑が原因では対処のしようがない」「どんな対策をすればいいかわからない」といった声があがりました。
間違った暑さ対策がリスクを招くことも
「暑さ対策をしている」という人にどんな対策をとっているかを聞いたところ、「サンシェードを付ける」「タイヤの空気圧を下げる」といった事例が挙げられました。
一方で、調査ではJAF(日本自動車連盟)が行ったテストや、有識者による解説などをもとに、「サンシェードは車内温度の抑制にはほとんど効果が認められない」「タイヤの空気圧下げることで安全性やタイヤの寿命を大きく損なうリスクが高まる」といった懸念点も示しています。
間違った方法で暑さ対策をしてしまうことには、かえって車のトラブルにつながりかねないリスクをはらんでいることがわかります。

暑さが原因と思われる車両トラブルを経験した人は21.8%
「暑さが原因と思われる車両トラブルを経験したことはありますか」との質問に「ある」と答えた人は21.8%でした。「ない」は68.1%、「わからない」が10.1%でした。

暑さが原因と思われる車両トラブルを経験したことが「ある」と答えた人に、具体的なトラブルを尋ねた質問では、「バッテリーにまつわるトラブル」が37.2%で最も多く、次いで「エアコンにまつわるトラブル」が36.3%、「タイヤにまつわるトラブル」が5.9%でした。

暑さが原因と思われるトラブルを経験したことがある人について、トラブルの後に取り入れるようになった対策を聞いたところ「点検やメンテナンスをこまめに行うようにした」「給油時にガソリンス タンドでチェックしてもらっている」「駐車場に屋根を設置した」「タイヤ交換を早めに行う」といった例が挙げられました。
暑さによる車両トラブルを防ぐ対策としては、日常的な点検習慣を作ることや、車の保管環境や消耗品の見直しなどがポイントと言えそうです。
【調査概要】
調査対象:5000人
調査機関:カルモマガジン調べ(調査ツールFreeasy使用)
調査方法:インターネット調査
調査期間:2025年6月17日~6月20日
有効回答数:車を所有する全国の男女2781人